第4回テーマ
暮らしを守る防災・減災~災害多発時代の「責任」と「姿勢」~
2018年10月13日(土)
講師:大分大学減災・復興デザイン教育研究センター センター次長・准教授 小林祐司さん
ひとりひとり何ができるか?何をすべきか?コミュニティのあり方とは?(小林祐司)
これまでの災害から我々は何を学んだのでしょうか。改めて、災害とは何か、我々はどう向き合うべきなのかを考えます。それぞれができることに対して真摯に取り組み、ひと任せ、行政任せにするのではなく、ひとりひとりが「責任」を果たす社会にしなければ、「災害多発時代」といわれる今日を乗り越えられないのではないでしょうか。次の世代にまちを継承するために、今取り組むべきこと、「責任」と「姿勢」を皆さんと共有します。
Q. 近年災害が多発していますが、私たちにはどのような備えが求められていますか?
A. エリアによっての防災・減災があります。まずは、住んでいる地域のリスクを知ることが大事です。その地域では過去にどれくらいの規模で災害が起きて、どのような被災をしたのかを学ぶことが防災の第一歩です。地域によっては、住んでいる人の年齢層や男女比、家族構成などが全くちがいます。一般的な防災知識はインターネット等で得ることができますが、本当の意味での「防災・減災」はその地域に立脚したものでなければ意味がありません。
Q. 大分は災害が多いのでしょうか?
A. 大分県内には危険個所に指定されている場所が2万程あります。この数は全国でも5番目に多いんですが、危険個所に指定されている場所以外のところにもリスクは当然潜んでいます。どのような場所でも災害が発生するということを忘れてはいけません。ですから、いつ、どこで被災しても、しっかりと対応できるように災害に対する「意識」を常日頃から持っておくことが重要なんです。
参加者へメッセージ
大分で近年発生している災害を振り返りながら、私たちにどのような対応が求められているのかを一緒に考えていきましょう。特に、普段このような防災講演に参加されないような方々に多く来ていただきたいです。災害対応への責任はみな平等にあります。まずは今回のJ:COMホルト塾を通して、日頃から「防災・減災」を意識していただくきっかけにしてもらいたいです。たくさんの方のご参加お待ちしています。